売主様は士業の先生からのご紹介で先祖代々の土地(借地権)を売らざるを得なくなり競売開始申請までされた散々な売主様でした。
案件内容が複雑の為、簡単にご説明すると①相続発生→②兄弟間紛争→③代償分割→④アパート建替計画→⑤建物完成直前融資否認→⑥ノンバンクつなぎ融資→⑦本融資金融機関見つからず→⑧根抵当権者競売開始申請→⑨任意売却成功となりましたが、私が登場したのは⑤と⑥の間です。
酷いのが④が融資実行してくれるはずの銀行からの企画提案でハウスメーカーも銀行紹介で完成直前に事業継承者不在により融資否認されてしまった詐欺の様な話です。
売買仲介業界であれば仲介会社が責任を取らざる得ない様な大問題を銀行が起こしたという事です。
勿論、売主様も弁護士を入れて協議しましたが結果的に借地権を売却せざるを得ない状況となりました。
⑥のノンバンクも悪質でつなぎ融資契約の際に不必要な借入額を根抵当権で契約させ、全額返済すると言っても利息を抜きたいが為に根抵当権抹消に応じないという遅延戦法を行使した為、東京都産業労働局に私と売主様で出向き悪質金融業者に指導要請を依頼した事により対応が改善しました。
安堵もつかの間、競売開始要請され時間との闘いの中、高額評価の個人投資家を探し当て無事に根抵当権抹消含む諸々を解決し売買成立まで漕ぎつけたハードな案件でした。